解説している横歩取りの本

最新の8五飛戦法(高橋道雄)
2009年末の出版ということもあり、△8五飛戦法を指す上で知っておきたい変化から新・山崎流の変化まで、幅広くカバー。定跡解説だけではなく、棋譜の掲載数(全25局)も多くオススメです。

8五飛を指してみる本(森下卓)
一見すると難解でどこが急所なのか掴みどころがなさそうな「横歩取り△8五飛戦法」の序盤から仕掛け、寄せまでを丁寧に解説した入門書です。

8五飛戦法−未来の定跡(森下卓)
まだ定跡化が進んでおらず各棋士が試行錯誤していた頃に出された「研究書」的な一冊。テーマの難易度が高く、初段〜高段者向けです。

谷川の21世紀定跡 Vol.2 横歩取り△8五飛戦法(谷川浩司)
「松尾新手」を含めて、掲載されている手順は出版当時で最新のものです。本筋の手を中心に解説し、形成判断や結論は明確でわかりやすいのが特徴。

郷田真隆の指して楽しい横歩取り
横歩取りは他の戦型では考えられないような奇想天外な手が定跡のなかに組み込まれています。本書は横歩取りのプロローグを飾る一冊ですが、「横歩取りの常識」を知るには十分です。

羽生の頭脳 Vol.9 激戦!横歩取り
入門書に適していますが、本書の出版以降に登場した数々の新手の補足が必要となります。なかでも北浜七段が実戦で披露し、本書の結論を覆すことになった「北浜新手」は重要です。

羽生の頭脳 Vol.10 最新の横歩取り戦法
前巻と合わせて読めば、基礎は一通りマスターできます。この戦法をこれから勉強しようと思っている方は、本シリーズで得意戦法を見つけて、実戦で恐れずに横歩を取る・取らせてみてください。

横歩取りガイド(所司和晴)
序盤から一触即発の手順が至る所に潜んでおり、中盤は飛ばして一気に終盤!そんなスリリングな戦いに臨むに当たって頼もしいガイド役になるのが各戦法の定跡を網羅した本書です。

横歩取りガイド Vol.2(所司和晴)
出版から2年弱の間に登場した新手や新定跡を中心に掲載したシリーズ続編です。2冊合わせて読めば、この戦法に登場する大抵の変化には対応できるでしょう。

横歩取りマスター
「横歩取りガイド」で学んだ定跡の習得度を確認するための問題集。予備知識で勝敗が大きく左右される特殊な戦法ですので、問題集を解くのもいいでしょう。

横歩取り中原流 必殺陣第二弾!△5一金型(中原誠)
後に一大ブームを引き起こすことになる「横歩取り△8五飛戦法」のベースとなった「横歩取り中原流」の狙い筋と優秀性をわかりやすく解説した指南書です。

横歩取り道場(第1巻)8五飛阻止
本書が発行された頃は、後手番での勝率6割を越えるという横歩取り△8五飛戦法が大威張りでした。その対策の一つとして、相手に8五飛型に組ませない指し方が確立されました。それが本書で紹介される「8五飛阻止」の定跡の数々です。

横歩取り道場(第2巻)相横歩取り
相横歩取り自体が現在プロではほとんど指されないため、ここ数年で新手が発見されたなどということもなく、この定跡を(ある程度)知っている方が唸るような手順は載っていないと思います。

横歩取り道場(第3巻)4五角戦法
本書で扱っている横歩取り△4五角自体が、受け方を知っていれば何でもないが知らないと酷い目に遭う、というある意味嵌め手とも言える戦法なので、級クラスの方で横歩取り△4五角を苦手としているのであれば、購入するのも良いと思います。

横歩取り道場(第4巻)8五飛戦法
シリーズの横歩取り編第四弾は、居飛車党の後手番作戦としては現在でも有力視されている横歩取り8五飛(の一部)について解説されています。本シリーズは「辞書」的な使い方にほぼ限定されるため、「入門書」としての使い方には向きません。