解説している総合定跡書

最新戦法の話(勝又清和)
「△8五飛戦法」や「一手損角換わり」などの最新戦法が誕生した経緯、その後の紆余曲折、定跡として体系化されてきた現在、そして未来を、それらの戦法の生みの親(またはスペシャリスト)のインタビューを交えて解説している名著です。

これが最前線だ!−最新定跡完全ガイド(深浦康市)
四間飛車・三間飛車・矢倉・横歩取り・角換わり腰掛け銀、他プロ棋戦で頻出度の高い局面をテーマにして、以降の最新定跡(1999年当時)をそこに至るまでの試行錯誤を交えて詳しく解説した総合定跡書です。

最前線物語2(深浦康市)
居飛車・振り飛車の最新定跡を、その誕生の背景と変遷をあわせて解説していく深浦八段の「最前線シリーズ」最新刊です。プロ棋士が試行錯誤して定跡を進化させるプロセスはまさにドラマ。

最前線物語(深浦康市)
内容は、第一部の振り飛車編と第二部の居飛車編で構成されていて、プロの実戦譜でよく現れる局面をテーマ図として、そこからプロがどのように指したかを、いくつか例を挙げて解説し、最新定跡として著わしています。

フィードバック方式 定跡次の一手 初段への近道(監修:深浦康市)
ほかの類書と大きく違う点は、まず初段レベルの問題を出題し、これが解けない場合は、その真下に出題されている中級レベルの類題を解くことにより、「これってさっきの問題にも応用できるんじゃないか?」と読者に気づきを与えてから、再び初段レベルの問題に戻るという方式を採用しているところです。

消えた戦法の謎−あの流行形はどこに!?(勝又清和)
我々アマチュア間で人気の高い戦法が多いので、彼我の『急所』を知っておく上で本書は大いに参考になると思いますし、二十年くらい前〜現代将棋に至るまでの変化を俯瞰的に目で追える、という読み物としての一面もありますので、自分では指さない戦法の項目でも愉しみながら学ぶことができます。

最新戦法必勝ガイド これが若手プロの常識だ(村山慈明)
佐藤天彦四段、戸辺誠四段とともに「毒舌三羽ガラス」と称される若手のエース・村山慈明五段による最新定跡の手引書で、プロの公式戦のほか、ご自身の研究会で実際に試された手順を交えて解説しています。

アマの知らない最新定跡(村山慈明)
「最新戦法必勝ガイド」の続編です。一手損角換わり、ゴキゲン中飛車、藤井システム、△8五飛戦法などの最新の定跡をわかりやすく解説しています。

ライバルに勝つ最新定跡(村山慈明)
シリーズ第三弾。最新の横歩取り△8五飛戦法をフォローしているのは本シリーズくらいですが、久しく定跡書が刊行されていなかったゴキゲン中飛車は、遠山五段の著書が2冊出ましたので、振り飛車党の方は必要ないかもしれません。

決定版 駒落ち定跡(所司和晴)
上手の配置駒が玉・金×2・歩だけの八枚落ちを始め、ニ枚落ち、飛車落ち、角落ち、香落ちなどの定跡を、下手がしっかりと勝ちきる終盤まで詳しく解説しています。

将棋定跡最先端 居飛車編(所司和晴)
四間飛車道場などの「東大将棋ブックス」の著者として知られる所司七段による最新定跡の解説書です。本書の1年後にほぼ同じ構成の「村山慈明:最新戦法必勝ガイド これが若手プロの常識だ」が出ていますので、賞味期限は短いと思われます。

将棋定跡最先端 振り飛車編(所司和晴)
定跡の太い幹から伸びた枝葉の一部(最新型)だけを紹介しているので、既に「四間飛車道場」などを読んで定跡にある程度精通していることが、読み手の前提として求められるでしょう。

将棋戦法小事典(鈴木輝彦)
鈴木輝彦七段が講師を務めた「NHK将棋講座」の内容を単行本化したもので、テーマは全戦法の基本のマスターです。四間飛車、矢倉、横歩取りなどの本格戦法から鬼殺しなどのハメ手までを細かく分類して解説。中級者向きの一冊です。

続・将棋戦法小事典(鈴木輝彦)
居飛車・振り飛車の総合定跡解説書。前巻では紹介できなかった変化手順や森下システム、矢倉中飛車、カニカニ銀、中原流相掛かりなどの戦型を多く掲載しています。レベルアップを目指す中級者に最適です。

将棋基本戦法 居飛車編(森下卓)
定跡を初めて勉強する方を対象とした基本的な解説書です。矢倉、角換わり、ひねり飛車などの相居飛車の定跡を、駒組から仕掛けあたりまで森下九段が解説。

将棋基本戦法 振り飛車編(森下卓)
道場やネット対局で指していて我流だけでは勝てなくなり、「定跡を勉強したほうがいいかも」と思った方を対象とした居飛車vs振り飛車の基本定跡の解説書です。

相居飛車の定跡(青野照市)
相掛かりの▲4六銀急戦と矢倉、後手のウソ矢倉(いわゆる無理矢理矢倉)にスポット当てて解説していきます。「帯に短し襷に長し」な中途半端な一冊。

新手年鑑 Vol.1(島朗)
1994年にプロの公式戦で現れた新手・流行型を理論家で知られる島八段が解説するガイドブックです。数年後に深浦八段が著して人気シリーズとなる「これが最前線だ」のアイデアも本書からきているのではないか、と思われます。

新手年鑑 Vol.2(勝又清和)
1995年の公式戦で飛び出したプロの新手や流行戦型を解説していきます。「おお、これは斬新な手だ」と一目でわかるような局面はそれほど多くないので、ある程度の定跡を知っておいた方がよいと思います。

定跡外伝−将棋の裏ワザ教えます
定跡形の仕掛け前後のよくある局面で『端歩のある・なし、金銀の位置等の微妙な違いがその後の優劣にどうのような影響を与えるのか?』、『定跡本では解説されていないあの手・この手の成立は如何に?』を中心に解説した、定跡党に捧ぐ裏・定跡本とも言える一冊です。

定跡外伝(2)−将棋の裏ワザ伝授します
オーソドックスな従来の定跡形だけではなく、「角交換四間飛車穴熊」・「英春流かまいたち」・「ヒラメ」などの、どちらかというと力戦・奇襲に分類されるような戦形も紹介されているので、定跡党以外の方も一度目を通されると参考になると思います。

将棋・ひと目の定跡 局面の急所がわかる200問
居飛車・振り飛車の代表的な戦法の基本定跡の中から、急所となる局面を次の一手形式で出題した復習用の問題集。一冊にあれこれ詰め込みすぎた感があり、各問題の解説が非常に少なく、あまりオススメできません。

基本定跡マスター
MYCOMの「〜ガイド」シリーズ(全11巻)の復習用に作られた基本定跡の次の一手問題集です。テーマとなっている戦法は相掛かり、横歩取り、角換わり、矢倉、四間・三間・中・向かい飛車、奇襲戦法(鬼殺しなど)と非常に多岐にわたっています。