解説している相振り飛車の本

相振り中飛車で攻めつぶす本(鈴木大介)
「パワー中飛車で攻めつぶす本」の姉妹編。テーマは▲中飛車での相振り飛車(対向かい・三間・四間・中飛車)となっています。▲5八飛〜6八銀〜5七銀と左銀の活用を急ぐ新しい指し方を「次の一手」形式の問題を解きながらマスターします。

戸辺流相振りなんでも三間飛車(戸辺誠)
△3五歩を保留して一目散に穴熊を目指して、天敵・金無双に対抗する戸辺流穴熊と、▲6八銀〜6七銀を保留してダイレクトに▲8八飛として▲6五歩を狙う新向かい飛車が登場。かなりの良書。

相振り飛車を指しこなす本 Vol.1(藤井猛)
藤井九段による浅川書房の「最強将棋21」シリーズ。相振り飛車を指す上で求められるセンスと定跡のポイントを基本から優しく解説していますので、苦手意識を持っている方もきっと克服できると思います。

相振り飛車を指しこなす本 Vol.2(藤井猛)
前巻に引き続き▲向かい飛車VS△三間飛車の戦いを見ていきますが、△5三銀〜△5五歩〜5四銀と5筋の位を取る美濃囲い、後半では先後共に美濃囲いの形が登場します。後手三間が△3五歩と突かないで△3四歩で保留する指し方とその利点も詳しく解説していきます。

相振り飛車を指しこなす本 Vol.3(藤井猛)
矢倉囲いでの戦いがテーマで、通常の矢倉(本書では「高矢倉」と命名)、6筋の歩を伸ばさずに低く構えて争点を与えたない「平矢倉」の2つのタイプが登場します。最終章では後手番の戦型としては最もポピュラーな「△3三角戦法」も登場します。

相振り飛車を指しこなす本 Vol.4(藤井猛)
ついにシリーズ最終巻。テーマは前巻の後半で登場した△3三角戦法の続編で、先手は矢倉に組んで迎え撃ちます。上級編では△飛車先不突きからのスピード感溢れる攻め筋も登場するなど同戦法を完全網羅した内容になっています。

鈴木大介の将棋 相振り飛車編
対△三間飛車で▲6七銀を保留するダイレクト向かい飛車、穴熊対策の金美濃囲い、対△向かい飛車で矢倉を封じる▲7五歩など、序盤で主導権を握り局面をリードするための新対策が掲載されています。

鈴木大介の将棋 力戦相振り編
先後同型の進行で手詰まりになりやすい相中飛車と相三間飛車における戦い方を伝授。鈴木流の新趣向で積極的に動いて局面をリードします。

明快相振り飛車〜勝てる戦法集(鈴木大介)
美濃囲い、矢倉、先手番での採用は珍しい穴熊という3つの囲いでの攻め方・受け方、さらに「攻撃重視の▲6七銀型」「厚みで優位を築く▲5七銀型」に分類される「左銀」の活用の仕方を解説しています。

相振り革命−相振り飛車の極意(杉本昌隆)
相振り関連書籍では初めてとなる本格的な定跡解説書。主なテーマは、矢倉vs金無双・矢倉vs穴熊・急戦穴熊崩し・後手矢倉対策・四間飛車vs三間飛車・後手5四歩型三間飛車・最新序盤戦術となっています。

新相振り革命−相振り飛車の教科書(杉本昌隆)
『相振り革命』とセットで読むに越したことはないと思いますが、単独で読んでも勉強になる一冊です。特に、これから相振り飛車を指してみようという方にオススメ。

相振り革命3(杉本昌隆)
2005年当時の最新定跡を半分と相振り飛車特有の指し方、その感覚の解説が半分といった感じです。第4章では、「後手番で△5五歩・5四銀と中央に位を張る」指し方が解説されています。

相振り革命最先端(杉本昌隆)
ゴキゲン中飛車の台頭によって振り飛車党にとっては重要課題となった▲中飛車 VS △三間飛車・向かい飛車の戦いや▲6七銀を保留してダイレクトに▲8八飛とする最新形がテーマとなっています。有段者向けです。

相振りレボリューション(杉本昌隆)
近年の相振り飛車のなかでも頻出度が最も高い「三間飛車」にスポットを当てています。ちょっと前の常識は通じなかったりする日進月歩の相振りの今を知るには最適の一冊。

相振り飛車基本のキ(藤倉勇樹)
相振りの様々なエッセンスを1冊に詰め込むのはどうかと思いましたが、何度も読むに耐えうる濃い内容になっています。1ページと少ないながらも、相振りを指すうえで指針ともなる「飛車を振る筋と囲いの相性」を表にして掲載しているのが画期的。

鈴木流相振り飛車(鈴木大介)
スマートな体形をしていた頃の鈴木八段が書いた相振りの定跡解説書。戦型は先手の向かい飛車と後手の三間飛車で、囲いは先手の金無双、後手の美濃囲い・穴熊となっています。10年経った今でも、対穴熊の金無双での端攻めは有用です。

相振り飛車の定跡−相手の戦法別に勝ち方を指南!(鈴木大介)
基本書としては、杉本昌隆六段著の相振り革命の方が上だと思います。これ一冊では、相振り飛車の定跡書としては物足りないです。

定跡 相振り飛車(小林健二)
本書に載っている内容は基本形ですので、将棋ファンの方なら「将棋世界」「近代将棋」「週間将棋」などの短期連載講座などで、自然にマスターしているものばかりだと思います。わざわざ本書を選んで勉強する必要はなし。

[続]定跡 相振り飛車(小林健二)
前作からの続きです。同様の作りになっていますが、他の棋書ではお目にかかることのない「左玉戦法」が40ページにわたって解説されているので、その辺は貴重かもしれません。この戦法に興味ない人には、相当物足りない内容です。

相振り飛車にツヨくなれ(小林健二)
「相振り=力戦」と見られていた時代の本ですので、定跡書として読むのには難がありますが、感覚や頻出手筋・攻め筋を勉強する分には現在でも遜色ありません。