解説している矢倉の本

現代矢倉の思想(森下卓)
90年代前半の矢倉定跡を「森下システム」で牽引した序盤の大家・森下九段による矢倉定跡本の決定版。加藤流▲3七銀から郷田流、そして後手矢倉の救世主とも言える森内流まで、現代矢倉の定跡を大筋の変化のみに絞ってわかりやすく解説していきます。続編の「現代矢倉の闘い」と一緒に読めば基礎は完璧。

現代矢倉の闘い(森下卓)
テーマは▲4六銀戦法です。前巻で登場した後手の有力策「森内流」がここでも登場します。飛車先を△8四歩で保留し、△9四歩と端歩を優先し、△9三桂〜8五桂の活用を図るのが最大の特徴で、矢倉穴熊退治を看板にしています。

森下の矢倉(森下卓)
「森下システム」で現代の矢倉戦に新しい息吹を吹き込んだ森下九段による自戦記です。A級順位戦をトップ通過し、羽生六冠王(当時)への挑戦権を得た直後に出版されており、まさに絶頂期とも言える頃の手厚い指し回しが堪能できます。

矢倉3七銀分析 上巻(森内俊之)
現代矢倉の主流であり、常に進化を続ける「3七銀戦法」のあらゆる変化を網羅して体系化しようという森内名人の野心作。上巻が出版されて10年近く経った現在でも下巻が出てないということは、ひょっとして森内さん、燃え尽きちゃった?

最新矢倉戦法 徹底研究▲3七銀戦法(高橋道雄)
「地道流」高橋九段による矢倉定跡(▲3七銀戦法)の解説書です。▲6五歩と突くいわゆる「宮田新手」を本格的に解説している矢倉専門書はこの一冊だけですので、この形を勉強したい方には格好の参考書となるでしょう。

羽生の頭脳 5巻 最強矢倉・後手急戦と3七銀戦法
刊行から15年近くたっており、当時は最新とされた形も随分と様変わりしました。しかし、本書で解説されているのは▲3七銀戦法の「幹」となる部分ですので、これから矢倉の定跡を勉強しようと思っている方はいまから読んでも十分参考になります。

羽生の頭脳 6巻 最強矢倉・森下システム
森下システムは先手番でありながら、後手の布陣を見てから形を決めることが出来るという画期的な戦法で、具体的には▲5七銀から4六銀、▲4六歩から4七銀、▲5七銀から6六銀右など非常に高い対応力を誇っています。

康光流現代矢倉 Vol.1 先手3七銀戦法(佐藤康光)
佐藤康光棋聖がご自身の実戦(20局)を元に、現代矢倉の主流である▲3七銀戦法の定跡(+α)を解説。実戦をそのまま講座にしているので、手の応酬とその解説もやや高度となり、中級〜有段者向けの内容と言えます。

康光流現代矢倉 Vol.2 森下システム(佐藤康光)
森下システム復活のきっかけとなった対スズメ刺し「深浦流」が登場した一局は、奇しくも▲深浦△佐藤戦だったために、本書の収録にも間にあっています。

康光流現代矢倉 Vol.3 急戦(佐藤康光)
プロの公式戦からは姿を消して久しいものの、持ち時間の短いネット将棋では根強い人気を誇る「矢倉急戦(米長流、中原流、塚田流△6二飛戦法など)」がテーマとなっています。類書が見当たらない現在では貴重な一冊。

現代矢倉の基礎知識 上巻(中村修)
中村修八段が中級者から有段者を対象に矢倉の定跡(▲3七銀戦法)を解説した本で、同じくMYCOMから刊行された「矢倉ガイド」の最新版といった内容。かなり本格的で「羽生の頭脳」に枝葉の変化を肉付けしたような感じになっています。

現代矢倉の基礎知識 下巻(中村修)
前巻では▲3七銀戦法が解説されていましたが、本巻では矢倉界に一大旋風を巻き起こした「森下システム」がテーマとなっています。天敵の「スズメ刺し」も登場。

なんでも矢倉(森下卓)
初級者をはっきりと意識して、各戦法の主要変化と狙い筋だけが解説されていますので、かなり読みやすい内容となっています。

初段に勝つ矢倉戦法(森下卓)
全編を通じて後手の駒組が漫然としすぎています。ハッキリ言うと無策。先手の理想形からの攻め筋を解説するには一般的な手法ですが、相手は初段である以上、後手の対策ももう少し厳しいものになるはずです。

右四間で攻めつぶす本(中川大輔)
第二章と第三章で対矢倉の右四間を解説。ある程度玉を固めて仕掛けるタイプと居玉(相手も居玉)で仕掛ける速攻型が掲載されています。浅川書房の次の一手タイプの本(本を読み進めて、最後で逆さまにしてまた読み戻るアレです)です。

矢倉急戦道場 棒銀&右四間
第一章では『棒銀』。後手が居玉のまま先手人に襲い掛かり、一気に終盤を迎える△6四歩型。中央に備え、先手に一手指させて形を決めさせる△5二金型(本書新研究)の二つを紹介。第二章は『右四間飛車』 中川大輔七段が愛用の△4二金型。美濃囲いにして、横からの攻めに耐久性をみせる△3二銀型。

必殺!カニカニ銀―究極の二枚銀戦法(児玉孝一)
升田幸三賞を受賞した「カニカニ銀戦法」を、創案者であり、唯一(笑)の使いである児玉孝一六段が解説した定跡書、のようなものです。

右玉伝説−右玉の秘法を伝授
定跡本というよりは、右玉での戦い方・狙い筋を中心に解説されている本なので、これから右玉を始める方にも読みやすいと思います。今後右玉の本が出るとは考えにくいので、右玉に興味がある方は絶版になる前に手に入れる事をオススメします。

分かる・役立つ速効!矢倉の手筋(飯塚祐紀)
「週間将棋」に連載されていた講座を単行本化したもので、初〜中級者を対象とした基本的な手筋を1つのテーマにつき6〜8ページにわたって見ていきます。

手筋の達人 矢倉の手筋が満載(武者野勝巳)
「部分的定跡」とも言える矢倉の手筋を基礎100問、応用100問の計200問の次の一手形式の問題で学んでいきます。反復練習に耐えうるこのボリュームと良心的な価格(1050円)でなかなかの良書といえます。

佐藤康光の居飛車の手筋 Vol.2 強襲・矢倉編
現代矢倉の主流である「3七銀戦法」をはじめ、ネット将棋などで人気の「右四間飛車」(を受ける)の定跡と寄せ方を次の一手形式で解説していきます。

光速の寄せ Vol.3 矢倉崩し初級編(谷川浩司)
初級編となる本書と応用編の次巻(難易度はあまり変わりません)で矢倉崩しのコツを身につけて、序・中盤でのリードをしっかりと最後まで生かせるようにしましょう。

光速の寄せ Vol.4 必勝!矢倉応用編(谷川浩司)
矢倉は上から攻めれば下に逃げ、下から攻めれば上へ逃げ、端から攻めれば中央へ脱出というように、囲いが崩れ始めてから粘りが利く特徴があります。本書で急所を見抜く棋力を養ってください。

名局コレクション Vol.1 現代矢倉
中原、谷川、森内、佐藤、森下、郷田、加藤(一)ほか、矢倉を得意とするトッププロ棋士による自戦記集。出版前年のタイトル戦全42局のうち24局が矢倉戦ということで、まさに「矢倉を制するものが棋界を制す」といった感じです。

最新矢倉の正体(森けい二)
プロの公式戦で登場した将棋の序・中盤を実例に挙げて、森九段が手順中のポイントとなる手や結果図以降の具体的な指し手を解説していくスタイルになっています。