将棋の本のレビュー情報サイトです

棋書解説評価委員会へようこそ!このサイトは、わたくしケイン(24のHN kane-abel)が、将棋倶楽部24の(自称)強豪や将棋サークル仲間達と共に、将棋の本を戦形別にジャンル分けして、独断と偏見を一切排除せず(汗)、評価・対象棋力・内容を皆さんに分かりやすく紹介していこうというサイトです。

本の評価はS・A・B・C・Dの5段階評価、対象棋力は将棋倶楽部24の段位を基準にしています。また、登場する棋士の方の段位は、レビュー時のものとなっています。

本の中で取り上げられている盤面図は、将棋ソフト(東大将棋6)を使って再現していますので、少しでもリアルな感じを掴み取っていただければ幸いです。

更新情報

6月19日:西川流振り飛車 居飛車穴熊破りをレビューしました。
5月28日:中原誠名局集をレビューしました。
5月15日:第59回NHK杯将棋トーナメント 勝敗を分けた次の一手をレビュー。
5月10日:佐藤康光の矢倉をレビューしました。
4月28日:金子タカシ:将棋・ひと目の必死をレビューしました。
4月20日:広瀬章人:四間飛車穴熊の急所 急戦・銀冠編をレビューしました。
4月16日:広瀬流四間飛車穴熊勝局集をレビューしました。
4月13日:金井恒太:対急戦矢倉必勝ガイドをレビューしました。
4月08日:畠山成幸:豪快四間飛車をレビューしました。
3月31日:青野照市:手筋事典 あなたの将棋が9割変わる!をレビューしました。
3月25日:羽生VS森内百番指しをレビューしました。

アクセスの多い人気ページTOP5

1位
美濃崩し200
居飛車党だけでなく、相振り飛車の流行により振り飛車党も必須科目となった「美濃囲いの崩し方」を徹底レクチャー。掲載されている200問を繰り返し解けば、美濃囲いが豆腐に見える日も近い!?
2位
寄せの手筋200
初心者から有段者までを対象とした必死問題集の名著「寄せの手筋168」がパワーアップして復刊!基本問題で学んだテクニックとその収束図をイメージして望めば、自然とワンランク上の問題も解ける点が秀逸です。
3位
精選必至200問
必至を初めて勉強する初級者の方はもちろん、問題をガンガン解いて、何となく頭に入っている基本パターンを完全に体に覚えこませたい中〜上級者の方にもオススメです。1000円で200問というボリュームもグッド!
4位
相振り飛車を指しこなす本
相手の出方によって金無双・平美濃・高美濃・矢倉を使い分けるなどの重要ポイントを、第一人者である藤井九段が余すことなく解説。全4巻を読み終えれば、相振りが得意戦法になっていること間違いなし。
5位
四間飛車破り
棋界初のタイトル戦0-3からタイトル防衛&竜王戦5連覇を成し遂げた渡辺明竜王のデビュー作。対四間の2本柱となる急戦と居飛車穴熊の定跡を歯切れのよい口調でサクサク解説。居飛車党のバイブル。

こうすれば上達できる!正しい棋書の読み方

1.定跡書は実際に盤に並べるべし
近年の定跡書は、各章がチャート形式になっており、非常にわかりやすい構成のものが多いので、目で手順を追うだけでも頭に入ってきます。しかし、覚えた定跡を自分のものにするためには、実際にその手順を盤で並べて再現することが大切です。

IT世代と目される渡辺竜王も『実際に将棋盤で並べて体で覚えましょう』とアナログ的な発言をしておられたので説得力があります。自分の手で再現することにより、記憶のより深いところに手順が染み込んでいくんですよね。漢字などの学習で、何回も手で実際に書いて覚えるのが、一番いいのと同じです。
並べる際に、盤の前にライバルや憧れのプロ棋士を思い浮かべたりするのも、臨場感が出ていいかもしれません。

ただし、詰め将棋や次の一手に関する本は、頭の中で「むむむ…う〜ん」と悩んで解くことによって、読みを鍛えるので盤に並べて手を動かすのは逆効果です。

2.成立しない手順の理由を知ろう
定跡は正解手順だけをマスターすればいいというわけではありません。一見、成立しそうなのに「実は成立しない」のは何故なのか、を知ることも非常に大切です。

こうした場合、相手側の絶妙手や手筋、ちょっとした手順の違いなどが存在していることがほとんどです。それらの絶妙手や手筋は、一つの定跡だけでなく、あらゆる形で応用の利くものばかりですので、しっかりと学んでおけば定跡を離れた力戦形の将棋でも役に立ちます。

3.終盤の本は数冊買ってローテーション
終盤を扱った棋書には矢倉・船囲い・美濃・銀冠など、囲い別に崩し方を解説したものや、基本手筋、必至の掛け方、受け方を学ぶものまでさまざまなものがあります。一通り読み終えたら、「月曜:美濃崩し180 火曜:谷川流寄せの法則 水曜:Zの法則…」といったように、ローテーションを組んで繰り返し復習していきましょう。

1冊に集中してしまうと、ページをめくって問題図を見る前に答えが頭に浮かんできたりして、考えることがなくなってしまいます。数冊用意してローテーションを組めばこのようなことにはなりません。また偶数番の問題だけを先に全部解くなどの工夫を組み合わせれば、マンネリ化することなく、勉強することができます。

ほとんどの方は受けよりも攻めが好きだと思うので、寄せの本に偏りがちですが、ある程度の棋力になると差がつく部分は「受けの力」です。級位者の方は相手玉の3手詰めよりも、自玉の3手詰めを逃すほうが多くないですか? 必要以上に駒を自陣に投入して受けすぎになっていませんか?

寄せと受けの基本をしっかりとマスターして、バランスのとれた終盤力の養成を目指しましょう。あとは実戦で鍛えれば、有段者の道は自ずから見えてきますよ!

運営者:kane-abel

棋歴18年で三段の免状を持っています。好きな戦形は四間穴熊です。

雑誌「将棋世界」の「創作次の一手」の年間最優秀作選考会で佳作(2位)を受賞したことが、将棋での唯一の自慢です。

振り穴党への推薦図書

とっておきの相穴熊
振り穴のスペシャリスト広瀬プロと遠藤アマによる対話形式の指南書。指定局面における考え方を読み進めていきながら独特の感覚を吸収できます。

四間飛車道場 第8巻
堅さ負けしない玉形とその広さから高い勝率を誇る銀冠。振り穴としては、左金を相手の駒組に合わせて攻守双方に柔軟に用いるのがポイント。硬派な同シリーズらしく定跡の細かい手順まで公平に解説。

史上最強の穴熊 急戦編
大内九段による対居飛車急戦の定跡書。左辺は適当にいなして、▲3八飛と振り直して玉頭を攻める常套手段など、是非とも知っておきたい手順をコンパクトに解説。シリーズ続編の持久戦編と合わせて読めば基本は完璧です。

将棋サイト

将棋倶楽部24
将棋ファンなら誰もがお世話になっている無料のネット対局サイト。
初心者からプロレベルの方まで、日々切磋琢磨しています。

渡辺明ブログ
竜王位7連覇を達成したポスト羽生世代の最有力棋士・渡辺明竜王の公式ブログです。歯切れのいい口調でご自身の最新対局から日常、競馬までを語っておられます。

日本将棋連盟
日本将棋界の総本山。プロ棋士の紹介、対局スケジュールと結果、奨励会三段リーグなど、あらゆる情報が網羅されています。

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