解説している奇襲・B級戦法の本

パワーアップ戦法塾(豊川孝弘)
ニフ(二歩)ティ・豊川六段が講師を務めた「NHK将棋講座(1999年10月〜2000年3月)」の内容を、加筆・修正したものです。テーマとなっているのは、自分から積極的に動いて主導権を握れる25の戦法(居飛車・振り飛車、B級・奇襲戦法)です。

武市流力戦筋違い角の極意(武市三郎)
筋違い角戦法を使い手とする唯一のプロ棋士、武市六段による解説書です。この戦法を掲載している棋書はオムニバス系の奇襲本を含めて数冊ありますが、丸々一冊を使って採り上げているのは本書だけです。

痛快!ワンダー戦法
専門紙「週間将棋」に連載されていた同タイルの講座を再構成して単行本化したもので、居飛車と振り飛車のいわゆる「B級戦法」を解説しています。新戦法と分類できるものは少なく、鎖鎌銀、玉頭銀、アヒル戦法、坂田流筋違い角など従来からある戦法に独自のアレンジを加えたものが多くなっています。

我が道を行く定跡の裏街道
タイトルだけを見ると同出版社から既刊の『定跡外伝1・2』の続編かな?と思われた方も多いかもしれませんが、本書は『奇襲大全』や『B級戦法の達人(プラス)』の流れを引き継いだ一冊と考えてもらった方がいいでしょう。

手筋の裏ワザ
「定跡外伝」の要素と、右玉棒銀、腰掛角戦法、4手目△4四角戦法など「奇襲大全」や「B級戦法の達人」、「ワンダー戦法」の要素をミックスしたような感じです。

裏定跡の決め手
「手筋の裏ワザ」の続編です。テーマとなっているのはアマチュア有段者の実戦を参考にした「格言」、「手筋」、「新戦法(振り飛車のミレニアム囲いなど)」です。

奇襲大全
アマチュアならではの発想によって生みだされた奇想天外・前代未聞・一部変態(笑)な戦法をカタログ的に紹介した、定跡将棋へのアンチテーゼとも位置づけられるユニークな企画本です。

奇襲!!将棋ウォーズ (屋敷伸之の忍者将棋)
巻末の参考文献の欄を見ると「奇襲大全」、「超急戦!殺しのテクニック」をはじめ、有名の奇襲本が記されていますので、これらの本をお持ちの方は改めて読む必要はないでしょう。

奇襲虎の巻 明日からすぐ勝てる(神谷広志)
28連勝という前人未到の記録を打ち立てた神谷七段が著した奇襲戦法の本。目次を見るだけで「こりゃ駄目だろ〜」とハッキリわかるものから、「鳥刺し」や「カニカニ銀(升田幸三賞受賞)」などかなり本格的な戦法まで、玉石混淆といった感じです。

B級戦法の達人
B級戦法とはプロ間では指されることのないマイナーだが味のある戦法(ポンポン桂や鳥刺しなど)のことです。これらをマスターすることで「自分は得意だが、相手は不特手」という局面に持ち込んでサクサク勝ちましょうよ、というのが本書の狙いです。

振り飛車奇襲戦法1 石田流・奇襲中飛車・立石流(小林健二)
振り飛車の奇襲戦法の中から、序盤から主導権を握れて、かつ相手の玉の囲いが完成する前に仕掛けることできる石田流、奇襲中飛車、立石流の三戦法(全然奇襲じゃないよ!)を小林健二九段が解説しています。

振り飛車奇襲戦法2 坂田流向かい飛車・奇襲袖飛車・相振り奇襲(小林健二)
前巻に比べてようやく奇襲臭さが出てきた感じがします。実戦経験があるからかもしれませんが、個人的には第2章の振袖飛車穴熊が相当使えると思います。