島朗:純粋なるもの

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評価:A
対象者:将棋ファン全般
発売日:1999年11月
本書は、島朗八段が当時「チャイルドブランド」といわれた羽生王位・森内竜王・佐藤(康)棋聖・森下九段らを中心に、若手棋士達の日常や心情を一冊の本に綴ったものです。
常に結果が求められる「プロ」の世界。この厳しい戦いの場に身を置きながらも、常に純粋さを持ち続けている若手棋士達にスポットを当てています。
日常のさまざまな会話や出来事、心の動きなどを詳細に取材し書かれた本書は、発行時期は古いですが、ぜひ将棋ファンにはオススメしたい内容です。
勝敗の結果や勝負の厳しさという面だけでなく、その裏にある目で見えない部分を、きっと感じとることが出来ると思います。
私が初めてこれを読んだ時、「結果の追求」とある意味相反する純粋な部分がプロ棋士の方々の中にこんなにもあるのか、と感動した覚えがあります。
ぜひお時間のあるときにでも、読んでみていただきたいですね。
(投稿:Shigekun二段)