羽生の法則(1巻)歩の手筋

歩を使った攻めと受けの手筋を解説します
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評価:B
対象者:12級〜1級
発売日:2003年12月

本書は、将棋の駒で1番枚数の多い歩の手筋をまとめたものです。

内容は、@攻めの手筋、A受けの手筋、B実戦編の三章構成になっています。

テーマ数は、攻めの手筋が70・受けの手筋が30ほど掲載されていて、それぞれテーマ図からの正しい手筋(もちろん歩の手筋です)や失敗例などが挙げられています。

また、実戦編では、羽生さんの実戦譜で登場した歩の手筋が合計で6つ解説されています。プロの実戦で登場した手筋ですから、とても参考になります。

美濃囲いを崩す

▲8四歩△同歩▲8三歩△同玉▲8五歩△同歩▲8四歩と歩の連打で玉を上部に引きずり出します。以下△8四同玉▲8五銀△8三玉▲8四歩△8二玉▲8三銀で堅固な美濃囲いも崩壊です。

解説がとても詳しく、図もふんだんに使用されていて(一つのテーマに計4つの局面図が使われています)、級位者の方でもわかりやすいように書かれているのが、本書のセールスポイントでしょう。

本書は、これから歩の手筋を学びたい方、もしくは歩の手筋を再確認されたい方々にはピッタシの本だと思います。

読みやすい構成で、しかもわかりやすい解説がされているので、歩の手筋の学習本としては、オススメな一冊です。

類書にはプロの実戦例を交えて、歩の手筋をわかりやすく解説した桐谷六段の名著「歩の玉手箱 楽しく読める手筋の宝庫」もありますので、そちらのページも参考にしてみてください。

シリーズ次巻は「羽生の法則 2巻 金銀の手筋」となっています。
(投稿:Shigekun二段)