攻めか受けか−次の一手問題集

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評価:C
対象者:11級〜2級
発売日:2002年10月
終盤の局面をテーマにした、次の一手形式の問題集です。
内容は、勝ち寸前の局面を問題図に採り上げて、そこで勝ちを決定づける次の一手を問題として出しています。次の一手は攻めの手とは限らず、受けの手で勝つ局面もあります。
問題は全部で100問あり、また全ての問題にヒントが付いています。次のページをめくると、解答と簡単な解説が書かれています。
攻めるべきか受けるべきかという、終盤の大事な判断を次の一手問題にしようという構想は評価できますし、なかなか勉強になる内容なのですが、ヒントを見てしまうとどちらの手を選べば良いかがほとんどわかってしまうので(笑)、普通の次の一手問題になってしまっている部分がちょっと残念です。
まあ、ヒントのおかげで級位者にとっても取り組みやすい内容になっているといえますが。
本書には、構想的な部分は特には解説されていませんので、終盤の手筋の問題集として自分の知識を確認するのにいいでしょう。攻めだけでなく受けの手筋も、深くはないですが学ぶことができる本です。
勝浦九段は同シリーズで「必至のかけ方」も手がけおられます。そちらの方は必至の基本手筋が学べる良書となっていますので、参考にしてみてください。
(投稿:Shigekun二段)