谷川浩司:光速の寄せ Vol.4 必勝!矢倉応用編

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評価:B
対象者:10級〜三段
発売日:1996年7月
前巻「光速の寄せ Vol.3 矢倉崩し初級編」に引き続いて、矢倉囲いを崩す上での必須手筋を解説しています。
第1章 基礎知識編
第2章 光速の手筋編
第3章 光速の即詰み編
第4章 実戦次の一手編
第5章 光速の実戦編
5二の地点から王手を掛けて王様を追うのは、手順に矢倉へ入城されてしまいますので、玉の退路を封鎖することがポイントとなります。正解は▲2二銀と後手の金銀が利いているところに放り込む手となります。
これに対して△2二同銀は▲5二銀△3一玉▲4一金で詰み。△同金も▲5二銀△3一玉▲4一金△3二玉▲4三とでやはり詰みとなります。捨て駒で玉の退路を断つ手筋は、形は違えども美濃囲いや穴熊でも登場するので覚えておきましょう。
応用編となっていますが、基本編と難易度はほぼ同じで、2巻合わせて基本手筋のパターンが計80問、即詰み編とあわせると100問となっています。
矢倉は上から攻めれば下に逃げ、下から攻めれば上へ逃げ、端から攻めれば中央へ脱出というように、囲いが崩れ始めてから粘りが利く特徴があります。持ち時間の短いネット将棋でも、すぐに急所に目が行くように繰り返し勉強しましょう。
シリーズ最終巻となる「光速の寄せ Vol.5 寄せ手筋総集編」では、これまで学んだことをアマ2級〜五段レベルの「次の一手」問題で復習していきます。