将棋倶楽部24万局集(CD-ROM付)

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評価:-
対象者:24の会員
発売日:2002年3月

このサイトをご覧になっている方なら、まず間違いなくお世話になっているであろう「将棋倶楽部24」の棋譜集です。15級から六段までの将棋を語呂合わせで24万局(!)収録しています。

アマトップもしくは奨励会有段者レベルとされる六段(レーティング2450以上)の将棋だけでも、約3100局もあります。

表紙に「CD-ROM付き」と書かれていますが、CD-ROMの中に全棋譜と再生専用ソフトが収録されていますので、本はおまけのようなものです。ちなみ本の内容は、前半が専門誌「近代将棋」の連載コーナー「将棋倶楽部24通信」を加筆修正して再掲載(2000年7月号〜2002年3月号)したもの、後半がCD-ROMに収録されている棋譜再生ソフト「棋泉 for Win」の取扱説明書となっています。

右四間穴熊 vs 四間飛車穴熊は珍しい

▲I-houshin六段 △ryutachan六段:実際に棋譜を再生した様子です
ちなみに盤面図の対局者である▲I-houshin氏の棋譜は223局、そして最近は全く拝見しなくなった穴熊の雄・△ryutachan氏の棋譜は19局収録されていました。

そのほか、o.kantaro、takason、NARAKU氏など、懐かしい強豪の名前も揃っています。皆さん現在は違うHNで対局しているのでしょうね。

将棋倶楽部24万局集に収録されている将棋はCD-ROMに入っている「棋泉 for Win」というソフトウェア上で再生しますが、一度インストールしてしまえばCD-ROMは必要ないので、いつでも好きなときに棋譜を調べることができます。

棋譜並べに「東大将棋道場」や「Kifu for Win」などのソフトを使っている方は、最初のうちはインターフェースの違いに戸惑うかもしれませんが、基本的な機能は全部同じです。

高段者の棋譜の合間には「△7九金▲同玉から王手飛車を掛けた方が先手明快だった」などの短い(ホントに短いです)解説がポップアップ形式のウィンドウで表示されます。

「あのハンドルネームは学生強豪の誰々で、この○×というのは奨励会三段の誰々…」というように、棋界情報に通じた方はその人の将棋を勉強できますので、楽しみが増えると思います。発売から数年経ち、当時の強豪HNを思い出せない方もいるかもしれませんが、レーティングの点数の幅を指定して検索もできますので、お探しのHNはきっと見つかるでしょう。

また定跡通の方は任意の指定局面からの検索で、高段者の戦い方を研究するのもいいかもしれません。

使い方次第で、6500円する価格が高いのか安いのかが分かれると思います。