四間飛車のバイブル(2) 必勝!!四間飛車・持久戦編

プロの棋譜なのに対局者名は不掲載。これいかに?
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評価:B
対象者:6級〜六段
発売日:2002年5月

本書は、前作「四間飛車のバイブル(1) 必勝!!四間飛車・急戦編」と同じ四間飛車戦法の解説付き棋譜集です。今回は持久戦編となっています。相変わらずハードカバーで、その分厚さに圧倒されます。

内容は…
@対玉頭位取り
A対四枚美濃
B対銀冠(左美濃)
C対1二玉型(串かつ囲い等)
D対2一玉型(ミレニアム)
E対穴熊完成型(鈴木システム等)
F四間穴熊対銀冠(左美濃)
G相穴熊
の合計8章で構成されていて、プロの実戦譜が115局ほど、解説とともに掲載されています。持久戦の戦法はほとんど網羅されていて、大変読みごたえがあります。

とにかく局面図だらけで変化も豊富に掲載されていているので、じっくり盤と駒を使って並べないといけません。並べながら解説をじっくり読んでいけば、プロの構想や様々な手筋を勉強できるはずです。

また、前作と同じく全て四間飛車の勝ち局集で、先後両方の棋譜が掲載されています(全て四間側が手前に来るように、局面図も配慮されています)。

本書は有段者向けで、級位者の方には難易度の高い内容ですが、解説が付いているのであきらめずに、時間をかけて最後まで頑張って並べましょう。私もかなり時間がかかりましたが、全部の棋譜を並べました。

棋譜並べは継続してやれば、かなり力のつく勉強法です。ぜひチャレンジしてみてください。前巻と同じくプロの棋譜なのに対局者が誰かわからない不親切極まりない構成ですので、その辺は注意が必要です。(投稿:Shigekun二段)