棋書解説評価委員会

振り飛車ワールド（第1巻）

評価：A
対象者：11級〜四段
発売日：2003年1月

振り飛車戦法に内容を絞って、講座や読み物を満載して楽しめる本になっているのが本書です。

内容は…
�@巻頭インタビュー（藤井猛九段）
�A所司一門のガチンコ指定局面戦（題材：早仕掛け）
�B振り飛車党列伝（剱持松二八段）
�C講座・どんどん攻める石田流（鈴木大介八段）
�D自戦記・さばきの極意（久保利明八段）
�E将棋エッセー（安食総子女流初段ほか）
�F講座・熊せて戦う四間飛車（千葉幸生五段）
�G講座・終盤のテクニック（佐々木慎四段）
�H読み物・定跡信ずべし、信ずべからず
と、以上のようになっています。

定跡講座あり、自戦記あり。また読み物としても楽しく、振り飛車党にはとてもお得な本になっています。

私のお気に入りは�Aの指定局面戦と�Fの千葉五段の講座で、最新の定跡なども出てきてすごく参考になります。

巻頭インタビューでは、藤井九段の将棋に対する思いや考え方をうかがい知ることができ、また指定局面戦や講座では最新の形が解説されていて、とても勉強になります。

この本は、振り飛車党の方にはぜひ読んでいただきたい本です。読み物として楽しみながら、振り飛車を学ぶこともできるオススメの一冊です。(投稿:Shigekun二段)