四間飛車道場 第4巻 4五歩

▲9五歩を絡めた郷田新手や二枚銀戦法の定跡も紹介
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評価:A
対象者:5級〜六段
発売日:2002年4月

四間飛車道場急戦シリーズの第3弾です。今回は4五歩早仕掛けに絞ったものになっています。

内容は…
@4五歩早仕掛けの駒組み
A△2四同角型
B△2四同歩型
C二枚銀戦法
Dその他の形
の全5章になっています。

早仕掛けはアマチュアの間ではとても人気の高い戦法で、特に級位者の対局では頻繁に現れます。四間飛車党の頭を最も悩ます急戦策といってもよいのではないでしょうか。

本書は、早仕掛け急戦の定跡を劇的に変えた△2四同角に対する郷田新手や、マイナーながら今なお有力戦法として採用される二枚銀戦法など、盛りだくさんの定跡書になっています。

それぞれの変化が豊富に掲載されているため、級位者には少々難しい部分もありますが、ぜひ勉強していただきたい定跡書です。

この本は居飛車急戦派の方や四間飛車党の方には、絶対にオススメしたい一冊です。四間飛車道場シリーズの中でも、特にお気に入りの本です。評価はAにしてありますが、ほとんどSに近いA評価です。

次巻となる「四間飛車道場 第5巻 棒銀」では、加藤一二三九段の十八番戦法である棒銀の定跡を詳しく解説しています。(投稿:Shigekun二段)

※ 本書は既に絶版となっていますが、2009年5月に「新・東大将棋ブックス 定跡道場」の第1弾として、「定跡道場 先手四間VS早仕掛け」が刊行されています。