四間飛車道場 第3巻 左4六銀

▲6九金型と▲6八金型の定跡を解説しています
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評価:B
対象者:5級〜六段
発売日:2002年2月

本書は「四間飛車道場 第2巻 右4六銀」に続く四間飛車道場急戦シリーズの第2弾です。今回は左4六銀戦法に絞って解説されています。

内容は、@左4六銀の駒組み、A▲6九金型左4六銀、B▲6八金型左4六銀の三章で構成されていて、それぞれに細かい変化が掲載されています。目次は以下のようになっています。

第1章 左4六銀の駒組み
第2章 ▲6九金型左4六銀 @△3七歩の変化 A△3六歩の変化 B△4五歩の変化 C△4三金の変化 D△2二角の変化 E突き捨て省略型 F▲準急戦
第3章 ▲6八金型左4六銀 @△6四歩型 A△1二香型 Bその他の形

この四間飛車道場シリーズは、内容の豊富さは定跡書の中でもダントツで、何度も読みこなせばかなりの定跡通になれます。

居飛車良しの結論ばかりではないため、四間飛車党にとってもかなり参考になる本です。

変化が多岐にわたるため、少々難易度が高い内容となっていますが、この左4六銀戦法は、居飛車急戦の根幹をなす戦法で今現在も出現頻度も高く、級位者から有段者まで幅広く役に立つ本だと思います。

本書は、左4六銀の定跡をしっかり学びたい方にはオススメの本です。「定跡辞書」としては最適でしょう。

前巻の右4六銀戦法と違い、比較的新しい内容でよく対局でも現れる定跡が掲載されていますので、ぜひ居飛車急戦派および四間飛車党の方には、読んでいただきたい一冊です。

シリーズ第4弾となる「四間飛車道場 第4巻 4五歩」では、▲4五歩戦法を詳しく見ていきます。古くからある二枚銀戦法から、△2四同角に対する郷田新手までが網羅されていますので、この仕掛けに悩まされている四間飛車党の方は勉強になると思います。(投稿:Shigekun二段)