勝浦修:終盤力養成講座(1)終盤の手筋

必至と囲い崩しが効率よく学べます
この本の詳細をAmazonで見る

評価:A
対象者:12級〜2級
発売日:2002年6月

本書は、勝浦修九段が終盤における手筋を、いくつかの項目に分けて解説したものです。

内容は…
@詰め手筋
A詰めろと必至
B囲いの崩し方
C受けのテクニック
D実戦の寄せ
の5章に分かれていて、それぞれ左右のページに局面と解説を載せて、それぞれの手筋を紹介しています。第5章の実戦の寄せは、勝浦九段の実戦譜をもとに、終盤の手筋の紹介をしています。

この本のセールスポイントは、@1ページに一つの手筋を紹介しているため内容が豊富なこと、A攻めの手筋だけでなく、受けの手筋も解説されていること、B簡単な局面図を使っていて、わかりやすいこと、などが挙げられます。

反面、同じページに局面図と解説が載っているため、問題方式のようにまずは自分で試しに解いてみる、というのがなかなか難しいことです(ページの下の部分を隠しながらやるしかない)。

本書は内容説明のところでもあるとおり、終盤において必要な手筋をかなり網羅している良書だと思います。

終盤の手筋を一から学びたいと思われている方、さらに、終盤の手筋を再確認で勉強したいと思われてる方にも本書はピッタリだと思います。

終盤の手筋は、勉強したことが対局結果に反映されやすいので、ぜひしっかりと勉強されることをオススメします。(投稿:Shigekun二段)

追記:既に絶版のようです。終盤の総合解説書では青野九段の「読むだけで強くなる終盤のコツ130」が良書となっていますので、こちらで代用できるでしょう。