美濃崩し180

あらゆる手筋を駆使して美濃囲いを豆腐にします(笑)
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評価:S
対象者:10級〜四段
発売日:1997年4月

本書は絶版となっていましたが、2010年12月に「美濃崩し200」として復刊されました。 詳しくはコチラをご覧ください。「寄せの手筋168」、「凌ぎの手筋186」に続く手筋三部作の完結編です。
囲い崩しの対象を美濃囲い「だけ」に絞り、攻略に必要な手筋を基礎レベルからアマ高段者レベルまでズラッと180個揃えた、居飛車党必携の一冊です(現在は残念ながら絶版になっています)。

必死問題より
▲7四桂△7一金▲8二飛△同金▲7一角までの5手必死です。

即詰み問題より
▲7一銀△同玉▲6一と△同銀▲6二金△同玉▲5二金△同銀▲7一角△7二玉▲5二龍△7一玉▲8二銀まで13手詰めです。

本書では美濃囲いを@片美濃(金銀2枚)A本美濃(金銀3枚)B高美濃C銀冠D木村美濃E金美濃の6種類に分類してあります。

構成は見開き4面で左のページに前ページの解答&解説、右のページに問題となっています。チャプターは全部で4つです。内容は以下のとおりです。

第一章は『美濃崩し部分テクニック』
一段飛車から▲6二銀と打ち、△同金に▲7一角〜以下寄り等の超基本手筋から、縦・横・斜めの攻めのコンビーネーションによる15手一組の高度な技までを164ページ(162問)にわたって解説。

第二章は『美濃崩しトドメのテクニック』
第一章の部分テクニックを使って美濃を崩した後のトドメの刺し方を紹介。この章では自分の玉も問題図にあるので、自玉との兼ね合いも考えながら寄せなくてはなりません。(8問)

第三章は『美濃崩し定跡テクニック』
対四間飛車における@4五歩早仕掛けA左4六銀B山田定跡C右四間飛車戦法の終盤で登場する寄せの紹介。(7問)

第四章は『美濃崩し実戦テクニック』
屋敷九段の対振り飛車実戦譜から次の一手形式で3問ほど出題。(全棋譜付き)

問題の質・量・構成とも文句なしの出来ですので古本屋で見つけたら即、買いです。ひたすら反復練習すれば美濃囲いが豆腐に見えてくる日も近い(?)