桐山清澄:アマの将棋ここが悪い!Vol.2 中・終盤の秘手

部分図ではなく盤面全体を使って考えます
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評価:B
対象者:10〜3級
発売日:1999年9月

本書は「アマの将棋ここが悪い!次の一手形式1 序・中盤の急所」の続編にあたり、中・終盤にテーマをあてた「次の一手」形式の問題集です。

構成も全く同じとなっており、全206ページ、解答ページは4〜6ページで盤面図が各ページに2枚です。

第1章 振り飛車戦での急所
第2章 対振り飛車戦での急所
第3章 相矢倉戦での急所
第4章 その他の戦いでの急所

ここでの急所を発見できるか

第2章 対振り飛車戦での急所より:図は△5三金まで

創作「次の一手」のような派手さはなく、いかにも実戦で出てきそうな形が取り上げられています。一手だけで形勢に優劣がつくような手が少ないので、しっかりと考えるプロセスが大切となります。

上の図では、多くの方が一目で▲6一角成という手が思いついたでしょう。これが正解なのですが、どこまで読んでこの手が浮かんだかがポイントです。▲6一角成△同銀の次の手である▲8三香までが読めて、初めて正解となります。

簡単な手筋集を実戦形式に当てはめたような作りとなっています。部分図しか掲載されていない問題集が物足りない方、盤面全体を見て考えたい方にはそれなりに勉強になると思いますが、5級前後の棋力がある方には少し背伸びしてでも「片上大輔:3手1組プロの技」の方が断然オススメです。