鈴木大介:相振り飛車の定跡−相手の戦法別に勝ち方を指南!

変化手順に欠けており、明らかに初心者向き
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評価:B
対象者:10級〜5級
発売日:2002年9月

相振り飛車に定評のある鈴木大介八段が、その定跡をまとめたのが本書です。相振りの定跡解説書としては「鈴木流相振り飛車」に続いて2冊目となります。

内容は…
@中飛車
A四間飛車
B三間飛車
C向かい飛車
の4章で構成されていて、それぞれの戦法への対策が解説されています。各章末には復習問題もついていて、学んだことをチェックできるようになっています。

全て初手から書かれていて、流れがつかみやすいのが本書のセールスポイントでしょう。級位者の方にもわかりやすくなっています。

ただ、掲載されている変化は少なく、基本的な駒組みが学べるぐらいだと思います。相振り飛車の基本書としては、杉本昌隆六段著の「相振り革命−相振り飛車の極意」の方が上だと思います。これ一冊では、相振り飛車の定跡書としては物足りないです。

この本は、これから相振りを覚えたいという級位者の方向けだと思います。相振りの基本的な駒組み等を学ぶには、良い本でしょう。